2016年からスマホは「高値」の花　中古市場に脚光

■賢い消費者が中古スマホに
今回のタスクフォースでは、低価格プランの新設とともに多額の端末販売割引についても見直しを迫っている。番号乗り換え制度（ＭＮＰ）などを利用して頻繁に新しい端末に取り換えている人が料金面で手厚く扱われているのに対し、同じ機種を長期間使い続けている利用者に対しては同様の優遇がないことを「不公平」として問題視したからだ。

これまで当たり前だった「実質０円」や「一括０円」といったプランは姿を消し、最初の契約時に数万円程度を支払う必要が出てくることが予測される。

その一方、ここ数年でスマホの進化は急速に鈍化した。街角でタッチパネルが割れたままスマホを使い続ける人をよく見かけるように、数年前に出た中古端末でも性能面では十分に実用的で、わざわざ高いお金を払って最新のスマホを使う必然性はなくなりつつある。

そうした状況になると、これからは初期契約時の負担を嫌う人を中心に「スマホを安く賢く買いたい」と中古端末を選ぶことが増えてきそうだ。

確かに、東京・秋葉原のような電気街だけでなく、郊外の街中でも中古のスマホや従来型の携帯電話（ケータイ）の販売店を当たり前のように見かけるようになった。

中古市場においても、主役はやはり米アップルのｉＰｈｏｎｅだ。実際の流通量のうち３割程度はアップル製品が占めるという。
今年も９月にｉＰｈｏｎｅ６ｓ／６ｓプラスといった新モデルが登場してから、発売後２年が経過するｉＰｈｏｎｅ５やｉＰｈｏｎｅ５ｓが中古での買い取り依頼に続々と持ち込まれたという。

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO95480820U5A221C1000000/