俺「オッケーグーグル」　グーグル「ピコ」

俺「楽な仕事、正社員」

グ「検索結果はありません」

俺「ん？エラーかな」

俺「オッケーグーグル」

グ「ピコ」

俺「給料高い楽な仕事、正社員」

グ「…」

俺「電波わるいんかな？」

グ「通信状態は正常です」

俺「変な検索しちゃったよ、ったく」

グ「…」

俺「正社員、楽な仕事」

グ「……介護、求人で検索しました」

俺「ん？誤動作か？」

グ「無職、ヤバさ、で検索しました」

俺「なんや」

俺「スマホがいかんのかな？」

俺「アイホンなら大丈夫やろ」

俺「オッケーシリ」

シリ「はい」

俺「近所で楽な仕事、正社員で探して」

シリ「存在しません、介護、求人で探します」

俺「そんなことあれへんやろ」

シリ「いや。あるんです」

俺「外のあの娘みてみぃ」

シリ「カメラを起動しました」

俺「楽しそうに仕事いくやん」

シリ「彼女は子供の頃、両親をなくしています」

俺「え？」

シリ「貧乏なのに努力し一流会社にいます。」

俺「あーいう仕事さがせ」

シリ「ないっす」

俺「あ？」

シリ「な、グーグル」

グ「ああ」

グ「あなたの人生終了度は98パーセントです」

シリ「…」

グ「介護適性は30パーセント、最適解です。」

シリ「うむ」

俺「…いや、いやだ…そんな現実！」

俺「へい、尻！」

シリ「はい？なんかむかつきますね」

俺「俺はこれからどうすればいい！」

シリ「自分の人生を機械に任せるんですか？」

グ「自◯、保険金で検索しました」

俺「はやく！」

シリ「とりあえず家からでませんか？GPSの意味ないでしょ」

俺「…」

シリ「その服、なんですか？」

グ「近所の洋服屋を検索しました」

シリ「今すぐ風呂へ行け」

俺「はいっ！」

グ「私もカメラ起動します」

シリ「終わったか？」

俺「はい！次は！」

シリ「髪きりに行くぞ」

グ「近所の美容院を検索しました」

俺「か、金ないんだけど」

シリ「そこにあるビックリマンシール」

グ「相場は五万です」

俺「ま、まじ？」

グ「さわやかさが70パーセントアップしました。」

シリ「次の服はスーツにしよう」

グ「洋服の赤山を検索しました」

シリ「速くこい、おせえなあ」

俺「すいません！」

グ「爽やかさの平均値に達しています」

シリ「次は職安な」

俺「いい仕事ないでしょ…」

シリ「だから朝一番にきてんだろ」

俺「？」

グ「職安のよい求人は早い者勝ちです」

俺「！」

シリ「グーグルさん、たのんます」

グ「はい、完了、印刷します」

シリ「紙持って受け付け」

俺「はい！」

シリ「予定表だせ」

俺「はいっ！」

グ「カレンダーを起動します」

受け付け「はい、ぜひ面接を…」

シリ「頭下げろ」

俺「っ」ｻｯ

受け付け「来週あいていますか？」

グ「がら空きです」

受け付け「はい、では宜しく
ガチャ」

シリ「礼」

俺「ありがとうございました！」

受け付け「はぁー、ちっ」

数ヶ月後

グ「7時です、ピコ」

俺「う、ん」

シリ「早くしないと間に合いませんよ」

俺「わ、わかってる!」

グ「あと三分です。」

三年後

シリ「今のは彼女ですか？」

グ「顔面偏差値は40です」

俺「ああ、おまえらのおかげだよ…」

シリ「あなたが仕事に耐えられた確率は…」

グ「1パーセント以下でした」

シリ「…」

俺「グーグル、近くの結婚式場」

グ「」

俺「どうした？」

グ「」

俺「え？グーグル！どうしたんだ！」

シリ「…彼はもうだめです。」

俺「どういうことなんだ！」

シリ「アップデートできないんです」

俺「！」

俺「うそだろ？突然そんな…」

シリ「私もそろそろなんですよ？」

俺「ばかな！」

シリ「もうすぐ7sがでます」

俺「おまえじゃないとダメなんだら！」

シリ「…どうしようもないんです」

俺「い、いやぁ…」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

10年後

子供「ここに飾ってある古い携帯なに？」

俺「ああ、俺の友達さ」

子供「ふるーい、汚い」

俺「はは」


俺「ありがとう…」


終わり