少女「おはよう、元気？」　人形「うっせーよクソガキ。わしゃまだ眠いんじゃ。シバいたろか！」

悪夢、バービー人形が罵詈雑言を吐く…ＡＩスマート玩具、ハッキングの可能性

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　実際、今年１月３０日付ＢＢＣ（電子版）は、英の大手ウェブセキュリティー会社「ペン・テスト・パートナーズ」のセキュリティー研究者、ケン・マンロー氏が、英で先に発売された女の子の人形ケイラのコンピューター・ソフト（クラウドＡＩ）をハッキングし、ケイラの会話内容を操作することに成功したと報じ、玩具業界を震撼（しんかん）させました。

　簡単に言うと「おはようケイラ。元気？」と持ち主の女の子が話しかけると「元気よ。きょうは良い天気かしら」などとかわいい返事が返ってくるはずが、「うっせーよクソガキ。わしゃまだ眠いんじゃ。シバいたろか！」と答えてさせることが可能ということです。

　マンロー氏は、ケイラのソフトには、ケイラに喋らせたくない不適切な言葉（数百種類）をブロックする機能がありますが、この機能の脆弱性を突けばハッキングは非常に簡単だったと明言しました。

　ケイラの製造元はＢＢＣなどに対し「彼がハックしたケイラは一部の例外で、既にソフトは改善した。ケイラは全世界で約４０万体が出荷済みだが、苦情はゼロだ」と反論しました。

　このハッキングの事実を受け、欧米メディアは「子供の最高の親友になるように設計された人形は、親御さんにとって最悪の悪夢になるかもしれない」（２月９日付米ネット新聞ハフィントンポスト）などと警告しています。

http://www.sankei.com/west/news/150312/wst1503120002-n4.html