マスオ「えぇー！？カツオ君まだガラケーなのかい！？」

カツオ「えー！？マスオ兄さんもスマホにしたの？？」

マスオ「僕はとっくにスマホだよぉ。ねぇ、サザエ」

サザエ「そうよカツオ。磯野家でガラケーはあんただけなんだから。早くスマホにしちゃいなさい」

カツオ「うーん、でもなぁ・・やっぱボタンあったほうが安心感あるし」

ワカメ「もう、カツオ兄ちゃんったら。フリック入力に慣れたらボタンなんてもう使えないわよ？」

カツオ「えぇー・・でもさ、ガラケーと違って画面剥き出しだから傷とかさぁ」

タラオ「カツオ兄ちゃん、スマホのディスプレイは特殊な素材を採用してる事が多いですよ。高い防傷、対衝撃性能も誇ってますですし、一般的なプラスチックよりも強度が高いんですー」

カツオ「タ、タラちゃんまで・・うーん、でもなぁ、、」

サザエ「もう、早くスマホに買い替えて頂戴。ウチはau光なんだから1人1480円もお得なのよ？カツオだけいつも料金が高いわ。1人だけdocomoだし」

フネ「あら、MNPで契約したらとても安くなるだろうねぇ」

波平「左様。カツオ、もうお前は三年も同じ機種を使っておろう。早く機種変更してきなさい」

カツオ「ちょ、ちょっと待ってよ・・あ、中島だ！遊んで来まーす！」ドタドタ

波平「カツオ！全く・・」

TV「フレッｗフレッｗスマートバリューｗｗスマートバリューでスマホが毎月せんっｗよんひゃくｗはちじゅうえんもｗおｗとｗくぅ～ｗｗｗ」

カツオ「・・って事なんだよー」

中島「へぇー、それじゃあ磯野、思い切って変えたら良いじゃないか。今クラスでガラケーは磯野と花沢さんくらいじゃないか？」

カツオ「えぇ！？って事は中島もスマホにしたのか？？というか花沢さんと同じかぁ・・」

中島「ははは。僕はギャラクシーってスマホなんだ。ほら。」

カツオ「へぇー、画面大きいなぁ。これiPhoneとはまた違うんだろ？」

中島「磯野もiPhoneは知ってるのか～これはiPhoneと中身が全く違う、AndroidっていうOSが入ってるんだ」

カツオ「OS？」

中島「ああ、まぁスマホの脳みそみたいな物かな」

カツオ「へぇー、iPhoneとどっちが良いんだよ？」

中島「そんなの人それぞれさ。Androidにも良いところもあるし悪いところもある。逆もまた然りだけどね。1番わかりやすく言うと、iPhoneのほうが簡単に使えるらしいよ」

カツオ「なるほどなぁ・・」

花沢さん「ちょっとアンタ達ぃ」

カツオ「わあ！花沢さん！」

花沢さん「驚くほど嬉しいなんて照れちゃうわねぇ、二人共なんの話をしてたのかしら？」

中島「ああ、磯野がまだガラケーでスマホにしようか迷ってるんだって」

花沢さん「あらやだ。磯野くんまだガラケーだったの？」

カツオ「えぇ！？って事は花沢さん・・」

花沢さん「当たり前よぉ。私はiPhoneよ」

カツオ「って事はクラスに僕だけぁ・・」

カオリ「あー、磯野くんに中島くん」

早川「こんにちは」

カツオ「ああ！カオリちゃんと早川さん！」

中島「やぁ」

花沢「私と反応が違うわねぇ・・」

カオリ「良いところで会ったわ！今度ウチのクラスでホームパーティやるでしょ？それの段取りをみんな、LINEのグループでやり取りしようって話になってて」

早川「みんなに入ってもらいたいの！」

カツオ「ら、らいん・・？」

中島「チャットアプリみたいな物だよ。無料で電話も出来るんだ」

カツオ「な、なんだよそれ・・そんなのもあるのか・・」

カオリ「あら？磯野君はスマホじゃないの？」

カツオ「う、うん、まぁ・・そろそろ変えようかなって相談してたところだよ」

中島「調子良いなあ」

花沢「そうよねぇー、早く磯野君と、家族割しなくっちゃ！」

カツオ「えぇー！？」

カツオ「はぁ・・参ったなぁ、段々肩身が狭くなってきたぞ・・」

甚六「やぁカツオ君！」

カツオ「あ、甚六さん！・・それってもしかしてスマホ！？」

甚六「あ、ああ。最近ね、」

カツオ「えぇー！？この前、僕はガラケー一筋だーって言ってたのに！」

甚六「はは、ごめんごめん。やっぱ不便が多くってさ」

カツオ「モバイルサイトしかないSNS、大集合NEOの古参だからガラケーのままって・・」

甚六「うーん、そうなんだけど、実際あそこスマートフォンサイトもあるけど使えたもんじゃなくてさ、どんどん人はグリーだモバゲーだに移っちゃって過疎過疎なんだよ。もうどうでも良くなって、あ、父さんからLINEの着信だ！じゃあねカツオ君」

カツオ「・・甚六さんもかぁ・・」

ノリスケ「あ、カツオ君じゃないかぁ」

カツオ「あ！ノリスケおじさんっ・・てまたスマホ！？」

ノリスケ「？ああ、これね。タイコがLINEで電話しないと勿体ないってうるさくてさぁ。最近やっと変えたんだ」

カツオ「ノリスケおじさんガラケーでハマってるゲームあるから絶対変えないって・・」

ノリスケ「はっはっは。実際スマホのゲームを試したら楽しくて楽しくてさ！ガラケーのゲームやってたのが馬鹿らしくなったよ。あ、そろそろ行かなくちゃ！おじさんによろしくね！」

カツオ「行っちゃった・・」

カツオ「ただいまー」

サザエ「あら、お帰りなさい。遅かったわね」

カツオ「・・・」

サザエ「どうしたのよ？」

フネ「具合でも悪いのかい？」

タラ「カツオ兄ちゃんお腹痛いですかー？ｗｗ」

カツオ「決めた！」

サザエ「？」

カツオ「僕iPhoneにするよ！」

フネ「ほんとかい？」

サザエ「あら、どういう心境の変化かしら」

カツオ「さすがにもうこんな時代だからね！」

波平「わかったような口を聞きおって」

全員「あははははははは！」

翌日

カツオ「よーし、無事iPhoneを手に入れたぞ！いやーこの高級感溢れるフォルム！良いねぇ～」

ワカメ「ちょっとお兄ちゃん、勉強してるんだから静かにしてよ！」

カツオ「わかったよ！ワカメ、お前のパソコンかしてくれよ」

ワカメ「どうして？・・ああ、同期させたいのね。良いわよ。」

カツオ「サンキュー！」

ワカメ「・・ちょっと私の写真勝手に取り込まないでよ！お兄ちゃんの馬鹿ぁ！」

食卓にて

波平「これで一家全員がスマホになったな！」

フネ「えぇ、家族7人だから月々10360円もお得になりますね」

波平「左様、これで一安心だわい」

マスオ「ささ、お父さん、どうぞ・・」

波平「うむ」

TV「家族四人だとこｗんｗなｗにｗおーとーく～ｗｗｗｗ」

ワカメ「電気消すよーお兄ちゃん。お布団入ってから携帯やめてね。カチカチうるさいから」

カツオ「へへへっ、ワカメ。もう僕はガラケーじゃないからボタン音はしないよー」

ワカメ「あ、そっかぁ。ガラケーの時はほんとうるさかったもん。良かった。おやすみ」

カツオ「うん」

カツオ「(布団の中でやるスマホ楽しすぎだ！パズドラさいこー！2chさいこー！もっと早くスマホにすれば良かったよ・・カオリちゃんや早川さんともLINEで連絡取れてるし良い事尽くめだぁ)」

一ヶ月後

サザエ「あら？料金のハガキが来てるわね・・どれどれ・・」

フネ「お父さん、お茶はいかがですか？」

波平「うむ、いただこう」

サザエ「きゃーー！！」ドタドタ

波平「なんじゃ、騒がしい。」

フネ「どうしたんですか大声出してはしたない」

サザエ「ちょっとお父さんこれ見てよ！！」

波平「何々・・カツオのが・・じゅ、じゅ、10万円だと！！！？？」

サザエ「そうなのよ！！」

カツオ「どうしたの？」ガラッ

波平「なんだこの請求額は！！！」

カツオ「え？・・あ・・ああ！？・・もしかしてパズドラでガチャやってたの・・お金かかってたんだぁ・・はは・・ご、ごめんなさーい！！」

波平「ばっかもーーん！！！！！」


おわり