【朗報】ドコモもスマートパス開始！「スゴ得コンテンツ（仮称）」

　NTTドコモがスマートフォン向けに、ニュースや天気情報、交通案内など様々なコンテンツを月額固定料金で使い放題にするサービスを6月にも開始することが、本誌の取材で明らかになった。

　スマホ向けアプリケーション（アプリ）配信ストアでは、米アップルの「AppStore（アップストア）」や米グーグルの「Google Play（グーグルプレー）」が主流だが、
国内ではKDDI（au）やソフトバンクなどの携帯電話会社が、それぞれ定額でアプリ取り放題やコンテンツ使い放題のサービスを開始している。最大手のドコモの参入でコンテンツ配信の勢力図が変わる可能性がある。

　新サービスは「スゴ得コンテンツ（仮称）」で、ドコモのスマホ利用者向けに提供する。提供されるコンテンツは既に有料で提供されているものと全く同じで、サービス内容に差異は設けない。
全国に約2400カ所ある「ドコモショップ」の店舗などで販促活動を開始。本誌が入手した資料によると、初年度は500万人の会員獲得を目指し、3年後には最大800万人にまで広げる目標を掲げている。

　ドコモが参入するのは、ネットから取り込んで端末にインストールする、いわゆる「ネイティブアプリ」の市場ではない。ドコモがコンテンツ制作会社に要請しているのは、
コンテンツの表示にウェブ表示言語の最新方式である「HTML5」を使った「ウェブアプリ」だ。

　HTML5は、現在、主流のウェブ表示言語「HTML4.01」の進化型で、文字や画像を表示するだけでなく、動画やアニメーションなど複雑で直感的な操作が可能になる。HTML5の技術が標準化されれば、
ユーザーはブラウザー（閲覧ソフト）でウェブにアクセスするだけで、従来のアプリのようにコンテンツを楽しめる。

【特報】ドコモも「スマートパス」開始：日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20130312/244910/

KDDIが定額配信で先鞭

　コンテンツの定額配信で先鞭をつけたのはKDDIだ。同社は2012年3月にグーグルの「Android（アンドロイド）」OS（基本ソフト）のスマホ向けに
アプリをダウンロードし放題にする「auスマートパス」を月額390円で開始。1年後の2013年3月2日に契約数500万件を突破した。

　実はKDDIもiPhone向けではウェブ版のauスマートパスを2012年9月21日に開始している（関連記事：【特報】KDDI、iPhone向け「スマートパス」を開始）。iPhone向けでは従来のアプリの配信が認められていないためだ。

　ソフトバンクもグループのヤフーと組み、スマホ向けコンテンツの定額配信を強化中。2012年10月1日にはソフトバンクモバイルの利用者がヤフーの提供する月額399円の有料プログラム「Yahoo!プレミアム」に加入すると、
1000種類以上のコンテンツが使い放題になるサービスを開始した（関連記事：【特報】ソフトバンクが定額配信開始）。

　ドコモはライバルの後を追い市場に参入する形になる。