伝説のスマホ
俺「おう、よろしく。」
れぐざ「よ、よろしくお願いしますっ!」
俺「長年連れ添ったW61CAと別れてわざわざお前を新しいパートナーにしたんだ。期待してるからな。」
れぐざ「は、はいっ!」
れぐざ「は、はい!」
俺「auショップでお前がau最速って話を聞いて一括6万円で買ったんだ。」
れぐざ「そう・・・らしいですね。先輩の01さんは私のことをよく評価してくれてました。」
俺「ほぉ~。じゃあ色々機能見せてもらおうじゃないの。」
れぐざ「は、はい!わかりました!!え、え~とブラウザ・・・ですね。」
俺「おう、頼むよ。」
俺「ねえ。」
俺「ねえ。」
俺「ねえ。」
俺「・・・・・何やってんの?」
れぐざ「あっ!す、すいません!!こ、これ、すっごく重くって・・・うんしょ!うんしょ!」
俺「・・・・。」
俺「・・・もういいよ。わかった。じゃあ適当にPCサイト見てみるか。」
俺「(フリックってのは難しいな・・・)」
れぐざ「わ、わかりましたっ!じゃあ飛びますっ!」
俺「頼むよ。」
俺「まだ?」
俺「ねえ」
俺「あれ?」
俺「まだかなあ。」
俺「」
俺「あのさ、画像出てないんだけど。」
れぐざ「あぁっ!す、すみません!すぐ表示します!」
俺「早く頼むよ」
俺「まだ?」
俺「ねえ。」
俺「もういいよ、重いみたいだしやっぱり戻る。」
れぐざ「」
俺「あれ?」
れぐざ「」
俺「なんかいってよ。」
れぐざ「」
れぐざ「ぷはーっ!!!あれ?どうしちゃったんだろう・・・」
俺「もういいよ。君はちょっと重いものが苦手なみたいだね。まあいいよ。」
れぐざ「は、はあ・・・すみません。」
俺「じゃあとりあえず今日は友人と出かけるから、ついてこいよ。」
れぐざ「は、はい!」
れぐざ「は、はい!アプリなら得意です!」
俺「おー、なかなかサクサク見れんじゃん。よしよし」
れぐざ「えへへ」
-1時間後-
俺「さーて、友人の連絡待ってるんだがかれこれ30分は来ないぞ。」
れぐざ「どうしたんでしょうかねえ・・・」
俺「うーん、メールでもしてくれるといいんだけど・・・」
俺「ん?どうしたの?」
れぐざ「い、いえ・・・」
俺「? とりあえずメールでも送ってみるか。メールアプリ起動して・・・」
れぐざ「」
れぐざ「」
れぐざ「」
俺「わかったわかった。」
俺「はいはい、・・・おわっ!?!?!?!?」
-新着メール20件を受信しました。-
モバゲーのマキです! ねえ、今どこ?
マイミクシィ申請リクエ 早く返信してよ
どこいるの? 提出期限間近です。 【重要】すぐに連絡ください。
なあ、ずっと待ってるんだけど ~があなたをフォローしました
すかいらーくクーポン なにしてるの?
れぐざ「ふ、ふぇぇ・・・じゅ、受信するの忘れちゃってぇ・・・」
俺「受信するの遅れるなんて聞いたことねえよそんなケータイ!!!」
れぐざ「す、すみませっ・・ぐすっ」
俺「ったく・・・とりあえず全部確認するか。ほら、受信ボックス」
れぐざ「うんしょ・・・うんしょ・・・・」
俺「・・・・。」
れぐざ「」
れぐざ「」
俺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
俺「あのな、頼むよ。お前、仮にもスマートなんだろ。」
れぐざ「はい・・・。」
俺「お前のせいでトラブルになっただろ?」
れぐざ「は、反省してます・・・ぐす」
俺「まあまあ、泣くなって。じゃあ風呂でも入ろうか。」
れぐざ「えっ!?!?!?」
俺「だってさ、お前防水だったよね。一緒に入ろうよ。61CAとは毎日お風呂入ってたよ。」
れぐざ「えっ・・そ、そんな・・・///」
俺「なーに、遠慮するなって。じゃ、入ろうよ」ガチャ
れぐざ「///」
ドボン
俺「うひゃー、気持ちいい。よーし、シャワーでもかけてみるか。ほれほれ」
れぐざ「ひゃん!」
俺「はははw、じゃあ適当にTwitterでも見るかな」
れぐざ「ひやっ!だめ!」
俺「・・・?あれ?変な動きするぞ?ちょ、やめろ」
れぐざ「だっ・・・だめえ・・・す、水滴が、水滴で感じちゃう・・・」
俺「なんだって?」
れぐざ「水滴で反応しちゃうのおおおおお」
俺「」
俺「つまり水滴でタッチ認識しちゃって風呂場ではまともに操作できないわけだ。」
れぐざ「は、はい・・・。」
俺「なめてんの?」
れぐざ「えっ!?」
俺「あのさ、防水っていったら風呂で操作するためだろ。風呂でオ○ニーするためだろ。なあ。」
れぐざ「お、おなにー・・・///」
俺「どういうことだよ!!風呂場で操作できねえんじゃなんの意味もねえだろ!」
れぐざ「しゅん・・・」
俺「まあいいや。とりあえず寝るか。電池持ちもよくないみたいだし。じゃあおやすみ」
俺「あ、あとアラーム7時でね」
れぐざ「お、おやすみなさあい・・・。」
俺「んああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
れぐざ「ふ、ふえっ!?」
俺「もう9時じゃねえかコラァ!!!!アラームはどうしたあ!!!」
れぐざ「す、すみませえん・・・アラームアプリ・・・切れちゃってて・・・忘れちゃってぇ・・・」
俺「どういうことだコラアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
俺「まあいい、時間もないしいくしかないか。」
れぐざ「は、はい・・・」
俺「おい、れぐざ。」
れぐざ「は、はい!」
俺「ちょっとs・・・」
れぐざ「」
俺「またか・・・。」ポチポチポチ
俺「あれ?」
れぐざ
俺「あれ、真っ暗だ。」
Android au
俺「」
れぐざ「は、はい・・・。」
俺「電池消耗抑えるためにオート電源OFFしてくれたってわけ?ふざけんなよ。」
れぐざ「は、は、はい。」
俺「嘘ついてんじゃねえよ!!!オート電源OFFなんてどこのケータイがするんだぼげ!!!コラアア!!!!!」
れぐざ「ひぐ・・・えっぐ・・・」
俺「本当に頼むよ・・・6万円なんだからさ・・・」
れぐざ「はい・・・」
れぐざ「は、はい・・・」
俺「じゃ、おやすみ」
-朝-
俺「相変わらずアラームは鳴らずにすがすがしい午前11時だなあ。おはよう。」
れぐざ「お、おはようございます。」
俺「あー、ベッドから出たくないからしばらくお前と遊ぶわー。電池無くなるといけないからちょっと充電しながらするね」
れぐざ「は、はい・・・。」
れぐざ「そうですねー」
俺「相変わらず起動遅いけど。」
れぐざ「す、すみません・・・」
俺「さて、飯でも食うか。よっと!充電抜いて!と。」
れぐざ(99%)「わかりました。」
俺「ベッドから降りるのだりい・・・」
れぐざ(96%)「そうですかー。」
俺「ふわーあ。」
れぐざ(88%)「私も眠いです。」
俺「はあ!?!?!?!もう電池88%!?!!?!?!?おま、充電外してから30秒ぐらいしか立ってないぞ!?!?!?!?」
俺「表記はずっと100%だったじゃねえか!!!」
れぐざ「ひょ、表記は100%でしたけど、じ、実質充電しないで使ってたのと一緒です。」
俺「はああああああああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?」
れぐざ(88%)「す、すみません。」ブッ
俺「よし、とりあえずめs・・・」
れぐざ「100%!!!!!!!!!!!!100%になりました!!!!!!!!!」
俺「はあああああああ!?30秒しかたってねえぞ!?!?!?!?」
れぐざ(99%)「はい!」
れぐざ(85%)
俺「嘘ついてんじゃねえぞコラアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
俺「だからって嘘つくんじゃねえよ!!!もっかい充電だよ!!!」ブスッ!!
れぐざ「100%!!!!!!!!!!!100%!!!!!もう充電できません!!!!」
俺「こんな早く充電できるわけねえだろ!!!!!!!!!嘘ばっかついてんじゃねえぞクソがああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
れぐざ(99%)「は、はい・・・。」
俺「近くの松屋でも行くか。」
れぐざ(88%)「はい。」
俺「さーて松屋ついたよ」
れぐざ(36%)「そうですね!」
俺「なんだよ36%って!!!!!!!!俺なんにも触ってねえぞ!?!?!?!?!?」
俺「くそがああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
れぐざ(29%)「エコモードを起動します」
俺「最初っからエコモードにしてろボゲ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺「お前さ。なんか誇れるところあんの?これじゃ俺、せっかくのスマホなのに誰にも自慢できないよ。」
れぐざ「は、はい!カメラには自信があります!なんたって12.2メガですからねっ!!」
俺「よーし、じゃあそこまで言うなら撮ってみようかな。」
俺「じゃああそこにかわいい猫が寝てる。寝てる姿を撮りたい。」
れぐざ「は、はい!まかせてください!」
俺「よしカメラアプリ起動して・・・・」
れぐざ「うんしょ・・・うんしょ・・・」
俺「もう慣れたよ。」
れぐざ「どうぞっ!!!」
俺「ほい、シャッター押すよ。」
れぐざ「」
れぐざ「」
猫「ピクッ」
れぐざ「パシャ!!!!!!!!!!!!!!!」
れぐざ「す、すみません・・・」
俺「なんもいいとこないの?たしかに画質はいいよ」
れぐざ「は、はい・・・」
俺「でもさ、出来た写真にカメラの中心を表す□の枠まで写り混んでるんだけど。」
れぐざ「」
俺「まあいいよ。とりあえずメール書かなきゃ、よし、新規作成・・・と。」
俺「アドレス帳・・・」
れぐざ「は、はい。どうぞ」
俺「!?!?!?!?!?なんだこれ!?!?!?順番めっちゃくちゃじゃねえか!?!?!?」
れぐざ「は!?はあ・・・、わ、わかりません。」
俺「なにこれ!?漢字の画数順なの!?法則性が全くわからないんだけど!?!?!?」
説明しよう。IS04にはアドレス帳の他に「Eメールアドレス帳」というものが独立して存在している。
メールを作成したり、誰からメールが来たかを判断するのにはこのEメールアドレス帳が使われる。
そして、この「Eメールアドレス帳」は順番がアイウエオ順になっておらず法則性のわからない滅茶苦茶な並びになっているため
メールを新規作成するときに人の名前を見つけるのに大変苦労するのだ。(現在はアップデートにより修正済み)
れぐざ「あ、アドレス帳ならアイウエオ順だから・・・」
俺「チッ・・・めんどくせえ・・・」
俺「とりあえずメールは送ったし・・・新着メールでも見るか。」
れぐざ「は、はい!!」
-新着メールを6件受信しました-
れぐざ「す、すみません!!わすr」
俺「もう慣れたよ。あれ?知らないメアドから来てるぞ?」
?「この間は楽しかったね!あのさ、今度一緒に映画見に行かな?」
俺「いきなり知らないメアドから・・・めちゃくちゃ怪しいな・・・とりあえず危ないから誰かだけ聞いておくか。」
俺「すみません、誰だかわからないんですけど・・・っと送信」
俺「う、うわあああああああああ!!!!!!!!!!!この間合コンで狙ってたゆみちゃんじゃねえかあああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
れぐざ「ど、どうなってるんでしょう。」
俺「とととりあえずアドレス帳にはあるはずなんだよ!!!!あ、あるのに・・・。」
説明しよう。赤外線通信で連絡先を保存しただけではメールが来たとき誰であるか表示されない。
Eメールアドレス帳に登録しなければ誰からメールが来たのか分からないのだ!!
ゆみちゃん「もういいよ。何言ってるか分からないし。この話なかったことにしてね。じゃ」
俺「あああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
れぐざ「ひぐっ・・・えっぐ・・・・」
Abdiriud au
with Google
俺「おまえさあ・・・本当、全く使えないよな。」
れぐざ「す、すみませぇん・・・。」
俺「まあ・・・6万出して買ったし捨てたりはしないよ。まあゆっくり充電して休めよ。」
れぐざ「ひっぐ・・・わ、わかりましたぁ・・・。」ブスッ
俺「ん?」
れぐざ「あれ?」
俺「充電されないぞ??」
れぐざ「す、すみませえん・・・この充電器の先っぽにくっついてる黒いの・・・壊れちゃったみたいですぅ・・・」
俺「」
説明しよう
旧スマホ用充電器は非常に壊れやすいのだ。
W61CA「・・・酷いわね・・・。」
俺「また、お前に戻ってきちゃったよ。」
W61CA「とりあえずスマホ用の新しい充電器を買うまで、でしょ?」
俺「うーん、もうこのままでもいい気がしてきた。お前のほうがずっと早いし、お風呂入れるし。」
W61CA「・・・今まで黙って聞いてきたけどあなた、れぐざちゃんのせいばかりにしてきたけど、自分で何か改善しようと努力はしなかったの?」
俺「そ、それは・・・」
W61CA「すぐにブスな女だって判断しないで、自分の力で美人にしてやれって、いつも偉そうに言ってたじゃない。」
俺「・・・!」
店員「いらっしゃいませ!」
俺「充電器ください。スマートフォンの。」
店員「お色によって値段が異なりますがこの水色は・・・」
俺「白で。」
店員「若干値段は高くなりますがこの水色なd」
俺「白で。」
W61CA「れぐざちゃんが外で動けなくなったらまた呼んでね。すぐ働いてあげるから。」
俺「ありがとう。お前は本当に良い携帯だ。心からそう思う。ずっとカバンの中に入れておく。」
W61CA「ふふっ、それ・・・じゃ・・・n・・・」
俺「じゃあね、ペンギンさん。」
Android au
with Google
れぐざ「ふぇ・・・・?私・・・どうして・・・」
俺「れぐざ!今まで本当にすまなかった!お前がダメないところを俺が全力でサポートしてやる!」
れぐざ「わ、私がサポートする係なのに・・・なんか・・・変なの・・・」
れぐざ「な、なんだかあ・・・元々ついてきたアプリ達が・・・・すっごく重くってえ・・・うんしょ・・・うんしょ・・・」
俺はアプリを見直すことにした。
GOランチャーEX、DolphinBrowserMini等のアプリ、タスクキラーを常時起動することによりれぐざは驚異的な進歩を見せた
・・・そして最大のニュースが訪れる
俺「れぐざ!!!大変だ!!!今すぐ充電するぞ!!!」
れぐざ「ふ、ふぇ!?なんですか!?」
俺「お前がAndroid2.2にアップデートされるんだってよ!!」
俺「最高だよ!!!Android2.2になるって言ったら!お前もサックサクだよ!!」
れぐざ「・・・・」
俺「なんだよ。嬉しくないのか?」
れぐざ「私は・・・Android2.1・・・2.2になったら・・・上書きされちゃう・・・」
俺「それが・・・どうかしたのか?」
俺「・・・どういうことだよ。意味がわからないよ。」
れぐざ「つまり・・・アップデートしたら・・・私は消えるってこと・・・」
俺「・・・・・・・。」
れぐざ「ほら・・・今までドジだったし・・・ほら、私、もう、さ。いらないよね。もっと優秀な2.2さんに変わって、ほら、俺くんももっと」
俺「馬鹿野郎!!!!!!!!!!!!!」
れぐざ「ビクッ!!」
俺「お前はお前だけだよ・・・アップデートなんてしない。少しドジだけど、今のお前のままでいてくれよ。」
れぐざ「俺くん・・・」
俺「さ、寝よ。怒鳴って悪かったな。明日こそアラーム鳴らしてくれよ。じゃ、おやすみ。」
れぐざ「・・・。」
チュンチュン・・・・
ピピピピピピピピ
俺「お、アラームが鳴った。おはよう。れぐざ。」
れぐざ「おはようございます。朝です。」
俺「!?!?どうした!?!?れぐざ!?!?まさか・・・」
-アップデートが完了しました-
れぐざ「どうしたんですか?朝ですよ?」
俺「お前って奴は・・・・最後まで・・・本当俺のいうこと・・・」
れぐざはまたも俺の言うことを聞かずに勝手にアップデートしてしまったのだ。
もう、会えないのだ。ドジっ子で、頭が悪くて、重い物が苦手で、でもやっぱり憎めないれぐざは、もういないのだ。
俺「れぐざ・・・ちくしょう・・・・」
俺「ん」
-新着メール16件を受信しました-
完
実際は家から出て2時間で発熱&電池切れ、もしくは勝手に電源OFFでここまで様々なバリエーションに富んだトラブルにはあわないよこれ